ブラックチェリー 最終話

ドアを開け、僕は、再び、歩き出した。ふと、立ち止まり、あたりの、景色を、ゆっくり、はしからはしまで、眺めて見た。そこは、去年僕がみた、野蛮な、世界ではなく、清らかな、小川が、流れ、小さな小鳥たちが、木の枝から、僕のことを、じっと見つめていた。そう、そこは、僕の為に、主から、新しく、与えられた世界であり、創り変えられた、平和な世界、だった。

12月の夜

俺は、車で、凄く危ない、スピンを、するのが、好きなんだ。お前を乗せて、何度も、何度も、そう、スピンを、そう、お前に、死ぬ瞬間の、恐怖というものを、ちきんと、理解した上で、俺と、ちゃんと、付き合って、欲しいんだよ。そして、そんな、俺に、奇跡的に、出会えたことを、誇りに、思って、欲しいんだよ。ただ、それだけなんだよ。

真冬のセーター

モデルガンを、握りしめ、僕は、自分の、頭を、打った。そのまま、ベッドに倒れ込み、死んだフリをして、遊んだ。パパママ、こんな危険な遊びをしてしまう、僕を、赦して、嫌いに、ならないで。

サタデナイト

バタフライナイフ、ソイツは、俺の、だち、なんだよ、そう、決して、物や、武器だなんて、ただの、一度も、俺は、考えたことなんて、ないんだよ。むしろ、俺の、身体の一部、と言っても、おかしく、ないんだよ、俺にとって