ブラック・チェリー

ドアを開け、僕は、再び、歩き出した。ふと、立ち止まり、あたりの、景色を、ゆっくり、はしからはしまで、眺めて見た。そこは、去年僕がみた、野蛮な、世界ではなく、清らかな、小川が、流れ、小さな小鳥たちが、木の枝から、僕のことを、じっと見つめていた。そう、そこは、僕の為に、主から、新しく、与えられた世界であり、創り変えられた、平和な世界、だった。