【萩原魚雷】

この方が、「古本愛好家」であり、「古本蒐集家」であり、「古本マニア」であり、「古本先生」の「萩原魚雷先生」です。萩原先生は、高円寺在住です。古本を保管するためだけのアパートを一部屋、借りられています。勿論、実際の住まいは、別のアパートを借りられ、そこで寝起きをされています。私が、萩原先生を知ったのは、九年ほど前、福岡市総合図書館で、随筆関係の書籍を物色していたところ、「本と怠け者」というタイトルの書かれた、背表紙を発見しました。手に取り、最初の1ページを読み、すぐにこの本が面白いということが、ほとんど、無意識的に、いや、本能的に察知しました。勿論、速攻で借りて読んでみたら、やはり私の勘に狂いはなかったことがわかりました。読了後、図書館に「本と怠け者」を、返却するのが惜しくなった私は、すぐに、Amazonで新品の「本と怠け者」を、購入しました。Amazonは、古本の取り扱いもあり、勿論、古本のほうが新品よりも安いのですが、どうしてもピカピカの新品の「本と怠け者」が欲しくなったのです。その後、萩原先生が出版されている書籍を次々に読み漁っていきました。しかし、初期に出版された「借家と古本」というタイトルの本だけが、すでに絶版になっており、ネット注文もできず、たしか図書館に問い合わせてみても、借りることができないと言われた記憶があります。それ以外の書籍は、最近出版された本以外すべて読みました。萩原先生は、ブログ(文壇高円寺)で読むかぎり、高円寺の古本市「西部古書会館」によく足を運ばれています。西部古書会館は、古本屋の店舗ではなく、あくまで、古本市のため、年に決められた期間だけしかやっておりません。古本愛好家たちは、こぞって西部古書会館に足を運びます。萩原先生のユーチューブを拝見したところ、週に何度か、リュックサック姿で、高円寺の古本屋をまわり、気に入った古本を購入し、喫茶店の片隅で独りひっそり読書をすることを、楽しまれているようです。そして、萩原先生は、「世界中で、誰も読んでいないような古い書籍を購入し、自分ひとりだけが読む時間がとても贅沢な時間」と名言を残されています。気になる萩原先生の読まれている本は、勿論、古本愛好家の間で人気の高い、大正、昭和にかけての作家が書いた、小説や随筆、日記も読まれているようですが、数年前、萩原先生のユーチューブを観て私がびっくりしたのは、なんと、古い「団地」の歴史や、部屋の間取りがただ紹介されている本を好んで読まれていたのです😂そうです、古本を追求していくと、一般人には理解しがたいような本に惹かれていくのです😂他には、ブログで読むかぎり、昔の日本の「地形」などにも興味を示され、読まれているようです。そして、萩原先生も、最近、実際に日本の地形についての書籍を出版されました。