イスラエル 🇮🇱

イスラエルと隣国レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラとの間の攻撃の応酬が続き、本格的な軍事衝突も懸念される中、イスラエルのガラント国防相は「戦争を望んではいないが、準備はできている」とけん制しました。一方、ヒズボラを支援するイランは、イスラエルが本格的な攻撃に踏み切れば、中東各地の親イランの武装組織が参戦する可能性を示唆して警告しました。イスラエル軍ガザ地区イスラム組織ハマスへの攻撃を続ける一方、イスラエル北部のレバノンとの国境地帯では、ハマスに連帯を示すヒズボラとの間で攻撃の応酬が続いています。イスラエル軍は28日、ヒズボラが20発以上のロケット弾を発射し、これに対してレバノン南部のヒズボラの拠点に空爆を行ったと発表しました。本格的な軍事衝突も懸念される中、イスラエルのガラント国防相は28日、イスラエル北部で軍の部隊を視察した際に「戦争を望んではいないが、準備はできている」と発言して改めてヒズボラをけん制しました。また、イスラエルを支援するアメリカの国防総省は地中海に強襲揚陸艦を派遣したことを明らかにし、地域の安定を確保して抑止力を発揮するためだと説明しています。一方、ヒズボラを支援するイランの国連代表部はSNSへの投稿で「イスラエルが本格的な攻撃に踏み切れば、すべての抵抗勢力が参戦することも選択肢にある」として、中東各地の親イランの武装組織がイスラエルに対する戦闘に加わる可能性を示唆し、警告しました。

イスラエルと北隣レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの攻撃の応酬が激化しています。イスラエル軍は30日、レバノン国境付近で戦闘を続けていると発表。北隣のレバノンで活動するヒズボラの拠点を夜通し空爆し、レバノン側からもロケットやミサイルが発射されたといいます。

イスラエルのネタニヤフ首相は6月下旬、ガザでの激しい戦闘は「まもなく終わる」と述べ、戦力をイスラエル北部に振り向ける意向を示しました。イスラエルメディアは軍が5万人以上の部隊を北に増派させることを決めたと報じています。ヒズボラはイランから支援を受けており、イスラエルヒズボラの対立がこれ以上激化すれば、戦火は中東全体に波及しかねない恐れがあります。