【🏴‍☠️金正恩(キム・ジヨンウン)🏴‍☠️】

金 正恩(キム・ジョンウン、きん しょうおん[2]、朝: 김정은[3]、1984年[注 1]1月8日 -)は、朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)の政治家、軍人、独裁者。同国第3代最高指導者(2011年 - )、朝鮮労働党総書記。

泥酔状態で張の処刑を命じる[82] など、衝動的で現実を無視した指示が多いとされ、留学先のスイスを真似て街に緑を増やすため住民の貴重な食料供給地である自宅の庭の畑に芝生を敷くように指示したり、食糧不足を解消するための代わりにを食べるように訓示したと報じられている[83]

2014年2月、朝鮮中央通信の報道で、2014年3月に行われる最高人民会議の代議員選挙に向け、「第111号白頭山選挙区」で候補者として登録されたと報じた[84]。2014年3月朝鮮中央通信の報道で、北朝鮮の中央選挙委員会は10日、前日に実施された最高人民会議の代議員選挙で、金正恩第一書記が選出されたと明らかにした。賛成率は100%という[85]

2014年7月以降は足を引きずって歩く映像が流れた際には足負傷説や肥満、内臓疾患による歩行困難説が海外メディアに報じられている。また同年9月3日から長期間に渡って公の場に姿を見せていないために動静が分からなくなっていた。最高指導者となってから毎回参加していた最高人民会議出席(9月25日)や錦繍山太陽宮殿参拝(10月10日)でも出席、参拝が確認されてなかった。同日夜に朝鮮中央テレビが足を引きずって現地指導する同年7月の映像を流した際に、金正恩について「不自由な体なのに人民のための指導の道を炎のように歩み続ける我が元帥」と表現し、歩行困難を認める言及をしている。10月14日に北朝鮮メディアは日時は不明ながら杖を使いながら視察する記事が報道された。

なお、オランダライデンで開かれた学術会議で、北朝鮮の元高官でもあった脱北者が証言したところによると、朝鮮労働党組織指導部こそが権力の中心であり、金正恩は父の金正日ほどには権力を掌握できておらず、象徴的な指導者に留まっているとされる。このため、権力の座を巡る闘争が起きており、張成沢の粛清も、組織指導部が中心となって行われたとされた[86]

2015年4月までに、人民武力部長の玄永哲公開処刑した他、朝鮮人民軍総参謀部作戦局長の辺仁善、国防委員会設計局長の馬園春(マ・ウォンチュン)、朝鮮労働党政経理部長の韓光相(ハン・グァンサン)ら15人を粛清したとみられたが[87]、馬と韓はその後復帰が確認されている[88][89]。韓国の情報機関、国家情報院によれば、金正恩体制下で処刑された幹部の数は70人余りとなった。軍の最高幹部の一人を処刑するほどの恐怖政治が敷かれていることは、恐怖政治以外の方法では体制固めができないことを意味しており、クーデターや暗殺などの可能性が指摘されている[90]。また同年5月に金の山林緑化政策に不満を示したとして内閣副総理の崔英健(チェ・ヨンゴン)が処刑されていたこともその後判明している[91]

2015年8月30日、統一教会(現、世界平和統一家庭連合)の開祖である文鮮明の3周忌に際し、遺族らに弔電を送ったことが報道された[92]