2021-04-10

先日に引き続き「たま」の「さよなら人類」をYouTubeで聴いている。YouTubeのコメントに「子供の頃はへんてこりんな歌だと思って聴いてたけど、今聴いたらいい曲だ」みたいなコメントがあったが、私もそのコメントと同感だ。この曲が流行った当時の私は確か小学校2年生ぐらいだった。「オカッパ頭のへんな男がピアノを弾きながら妙に耳に残る声でへんな歌を歌ってるな」というぐらいしか考えてなかった。「なんでこんな曲を日本の大勢の大人たちは夢中になって聴いているのだろう?」と思っていた。大人になって世間の厳しさを知ってこの曲を聴いたらいかに柳原陽一郎さんという方が天才なのかがわかった。天才も天才、ど天才だ。「さよなら人類」の歌詞をちゃんと聴いたらめちゃくちゃホラーな歌詞だった。「犬が僕の骨くわえてる」とか、「サーベルジャラジャラ鳴らして街の空気を汚している兵隊さん」とか、「あの子の破片は見つからない」とかレトロな中にホラーが潜んでいる。そして若い頃の柳原陽一郎さんが少し私のタイプだったりする。特に「さよなら人類」を歌っている時の柳原陽一郎さんが少し毒を孕んだようなニヤニヤ笑いながら歌っている時の顔がドキッとする。今日も晴れている。なんか無性に気分が良い。天神まで歩こうかな。