アキラ5章

岩﨑って、奴、ドイツ、だよ、

はよ、探せよ

モタモタ、すんなよ、エテ公ども

 

ハイッ、アキラ様、ただ、その、わたしらにも、さすがに、いえ、なんでもありません、ただ、一つだけ、言わせてください、アキラ様

そう、わたしら、穢多非人の、ことは、調べても、調べても、その、何故か、すぐ、ほんとに、何故か、記憶が、消えて、いくんです

 

おまえら、ほんとに、つかえん、エテ公、なんだな

 

その日は、突然、訪れた

なんの、前触れもなく、訪れたんだよ

でさ、そう、俺、歩くしか、なかったんだわ、とりあえず

 

そう、クリスマスの、日にさ、岩﨑とか、言う奴から、突然、メッセージ、送られてきてさ、

そんで、読んだんだよ、俺、それ、ただ、読んだ、だけなんだよ

 

じゃ、おまえが、その、岩﨑って、奴の、居場所は、知ってんのか

 

 

アキラさまぁぁ、一つだけ、有力な、、手がかりが、ハァ、ハァ、ハァ、

みつ、かり、ました、、、ハァ、ハァ、

そう、ハァ、岩﨑、さま、に、ついての、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、、、

アキラさまぁぁ、ハァ、ハァ、ハァ、、、

岩﨑は、もう、名前が、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、いえ、かつては、たしかに、岩﨑さま、だった、らしいのですが、ハァ、ハァ、、、、

今は、ハァ、ハァ、

モーグリという名の、ハァ、ハァ、、、、、

そう、今は、ハァ、、ハァ、モーグリと、ハァ、ハァ、呼ばれて、ハァ、おる、らしい、のです、ハァ、ハァ、ハァ、、、

なんでも、、ハァ、動物たちの、間で、ハァ、呼ばれている、ハァ、輪廻、ハァ、なんとか、と、ハァ、言う、、ハァ、

言うとくけどさ、この、ハァ、ハァ、

言うてる、オヤジより、おまえら、だいーぶ、下の、身分なんやからな

馬鹿にしたら、マジで、しばき、たおされるぞ、

おまえら

だって、そもそも、ガキのアキラに、ここまで、下から、もの、言うこと、できん奴らの、この、SNSは、集まりなんやからな

アケミ、笑いたい、気持ちは、わかるけど、ここ、真面目な、はなしやから、やめてな、コイツら、また、それしたら、アホやから、素敵な、勘違い、してまうからさ

そう、当時、ごくごく、普通の生活、俺、してたんだわ、ま、それなりに、裕福では、あったんだけどさ、
そう、奴から、クリスマスの昼に、俺宛に、名指しの、メッセージが、送られてくるまでは

そう、最初、それ、読んだとき、あんまりにも、馴れ馴れしくてさ、それでいて、こざっぱりした、文面だったから、てっきり、コイツ、誰かと、つまり、人違いで、

って、思ったんだわ

それで、そう、奴の、名前で検索して、そう、奴の、YouTubeひらいて、みたんだわ
そしたらさ、もう、その、奴の、YouTubeの動画の、リスト、そう、全部、俺だったんだわ、そう、つまり、頭から、足の先まで、きれいに、俺の、歌ってる動画だけ、リストに、きれいに、並べて、保存されてたんだわ
えっ?
あ、いや、いや、そんときはさ、まだ、ただ、なんとも思わなくてさ、そう、ただ、ボーっと、放心状態で、その、俺の動画のリスト、上から、順に、眺めてた、だけ、だったんだわ