【イエスキリストの処刑】2023-11-05

曇り。午前六時過ぎ起床。あくび。部屋の温度が寒いので暖房をつける。顔を洗い歯を磨く。B型作業所時代の友人にもらった、エポーレットが付いたコットンジャケットに、胸にキノコがプリントされたTシャツ(H&M)に、ストレッチ素材のベージュのパンツ(ファッションセンターしまむら)、紺のスニーカーでアパートを出る。リュックサックには、図書館で借りた、つげ義春著「つげ義春日記」を入れる。今日は、日本基督教団福岡教会で聖書研究と礼拝に参加するため、地下鉄で天神へ向かう。天神に着き、歩いていると、暑くなってきたので、ジャケットを脱ぎ、リュックサックの中に入れる。聖書研究は、午前九時半スタート。十五分前に、教会へ到着。聖書研究に参加するのは、今日がはじめてなので、教会員の方に聖書研究に参加したい旨を伝える。とても、感じの良い女性で、私が聖書研究に参加することに対して、とても喜んでいる様子。というか、彼女は、イエスキリストを信望する新しい仲間ができたことに喜びを感じているのだ。聖書研究まで、まだ少し時間があるので、ここで少し待っていて欲しいとのこと。礼を言い、別れる。すぐ側が、キリスト教の古い書籍が置かれてある部屋なので、時間までそこで過ごすことにする。部屋のテーブルの上には、年季の入った書籍が山積みにされてあり、十字に紐で縛ってある束が二つ置かれている。気になったので、背表紙を見てみたら、「ゲーンズ先生物語」という、書籍に目がとまる。装丁はカッコよく、カバーは時間の経過で黄ばみ、破れかかっている。どうしても欲しくなったので、たまたま通りかかった職員にさり気なく、この書籍は処分するものなのかどうかを尋ねてみる。曖昧な返答。とりあえず、書籍を写真に撮りFacebookへ投稿。他の書籍も装丁がカッコよく、なおかつ面白そうなタイトルの書籍を選び写真におさめる。先程の、感じの良い教会員が戻って来られ「じゃ、向かいましょうか」とのこと。聖書研究室へ向かう道すがら、私が教会へ来るのは今日で何度目か?と尋ねられたので、十回ぐらいだと答えると、驚いて、「じゃ、もう大丈夫ですね」とのこと。聖書研究に参加する。講師は牧師。研究内容は、いかにイエス様が残酷な殺され方をしたか。十字架の処刑は、マリー・アントワネットのギロチンと違い、すぐには死ぬことができないため、大変、苦しみぬいて死なれたとの教え。しかも、イエス様の場合、自分が殺される処刑道具である十字架を肩に担がされ、残酷にも、自分が殺される場所までその十字架を運ばれている。途中、倒れそうになったイエス様を見て、観衆の一人がかせいした者がいる。そして、すぐに十字架にかけられるのではなく、そこでむち打ちの刑をくらわれたのだ。精魂尽きたイエス様をようやく十字架に貼り付ける。その貼り付け方も、残忍で、手のひらに杭を打つと、重力で裂けてしまうため、あえて手首に杭を貫通させた。勿論、両手首。死んでしまわないように、動脈をうまく外して杭を打たれた。最後に、牧師より何か質問はないか?と聞かれたので、イエス様に洗礼をさずけたヨハネは、イエス様の味方だったため殺されたのか?と尋ねる。(研究内容で、ヨハネの話があったため)しかし、牧師が話したヨハネは名前は同じだが、全く別の人物とのこと。聖書研究が終わり、礼拝参加。礼拝終了後、書籍コーナーへ向かう。先程、書籍を処分するかどうか?尋ねた女性が、こちら側へ近づいてきて、この書籍は処分する書籍のため、よかったら好きな本を持っていってもいいとのこと。嬉しくなった私は、リュックサックが重くなるのは嫌だが、七冊ほど選びリュックサックの中にしまう。道を歩いていると、痩せ型の神経質そうな中年女性に歩きタバコを注意される。軽く、謝罪はしたものの、火は消さずに吸い続けていると、(信号が変わるのを待っていた)先程の中年女性がこちらへ歩いて来て、「大名の街を汚さんでね」と強い口調で叱責する。私は、また、小さくハイと返事をして、信号が変わったので歩き出す。「街」と言ってもここは昔、「森」だったのだ。それを勝手に人間が動物たちのすみかを横取りして、我が物顔で「街」にしただけなのだ。腹が減ったので少し前に、よく行っていたインド料理屋へ向かう。店に着き、一番手前の席に腰掛けようとすると奥に座るようすすめられる。店の奥にテーブルに腰掛け、頭にターバンを巻いたインド人のオーナーがこちらをチラッとみる。仕方ないので、奥の席に陣をとり、注文を眺める。以前、私がよく食べていた野菜カレーが注文から見当たらないので、店員に尋ねてみる。しかし、店員は、要領を得ないような曖昧な返答をする。私がよく食べていたカレーは、インドライスの1200円の注文の二番目に記入されていたのだ。しかし、奇妙な顔をして店員は注文の下の方に記入されたナンのカレーをすすめてくる。1500円。明らかに私が食べていたカレーと違っている。名前も「野菜カレー」と記憶している。普通、「あのカレーは、注文からなくなりました」と答えるはずだ。数ヶ月前の話だから、忘れるはずもない。仕方がないので、海老カレーを注文。1200円ぐらい。辛さを尋ねられたので、中ぐらいでと返す。注文がきて、食べ始めたのはいいが、辛くてラッシーと交互に食べないと口の中が痛くてしょうがない。食後、ブック・オフヘ行く。古着コーナーへ行き、レディースのニットを二着と、胸にポケットがついており、カッコいいアルファベットでバックプリントされた緑色のスウェットを購入。3点で四千円ぐらい。書籍コーナーへ行き、今、話題のあのちゃんのポスターを写真におさめ、Facebookに投稿する。鈴木史楼著「書のたのしみ」というタイトルの書籍に目がとまり、最初のページを流し読みする。面白そうなので購入。700円。アパートに戻り、シャワーを浴びて洗濯機をまわす。Facebookを通じて、佳子様にメッセージを送る。相談ごとだったのだが、気付いたら私の愚痴になっていることに気付く。夜中、近所の野良猫のエサと私の晩飯を買いにスーパーマーケットへ向かう。野良猫のエサとして、安売りになっているブリの刺し身を購入。勿論、刺し身醤油もつける。私の晩飯にセブンイレブンのタルタルフィッシュバーガーとコーラを購入。近所の野良猫の集会場のいつもの場所に刺し身を置いた瞬間、一匹の猫が背後から忍び寄ってくる。続いて、前方からも寄ってくる。よく見たら、車の下にも一匹こちらを伺っている。私が、餌を置きだして、猫たちが集まって来るのは、これがはじめてのことだ。いつも、私が知らないうちに食べており、朝方、確認したら餌がなくなっているのだ。あのちゃんにプレゼントした名前の化身である「カキツバタ アヤメ」(いつも、一匹でいる猫)は、結局最後まで、姿を現さなかった。(しかし、翌朝、私が、猫たちが残さず餌を食べたか?確認しにいくと座ってこちらの方を見つめていた。(カキツバタ アヤメの化身)近づいても珍しく、逃げずにゴロンとアスファルトに仰向けに寝転び腹を見せてくる。写真を撮ろうとするといつも嫌がるのだが、今日は珍しくドアップで撮らせてくれた。欲を出して、もっと撮ろうとすると、スマホを向けた途端、顔を背ける)深夜二時頃就寝。