【日曜画家】

こちらの作品、美術教育を受けていない、私の精神病院のデイケアメンバーのアウトサイダーアーティストが描かれた水彩画です。六十代男性が描かれました。平凡な絵と言えば、平凡な絵でしょう。しかし、その平凡さの中に芸術性を感じるのです。影の作り方といい、筆のタッチといい、正規の美術教育を受けたからしたら、拙さ(つたなさ)に見えるところが、私は、好きなのです。それでも、瑞々しい(みずみずしい)秋の果物が画用紙いっぱい広がっていますね。特に、枯れ葉の描き方に比べて、メロンの描き方なんか、素朴な感じ(ナイーブアート)がして良いですね。私は、正規の美術教育を習った方が描く、印象派の絵よりも、素人が描いた、日曜画家の絵が好きなのです。勿論、草間彌生さんや、中園孔二さんともなれば別格ですが。二人とも、美術教育を受けられています。しかし、私が最近考えることは、正規の美術教育を受けるということは、せっかく神様が与えてくださった生の芸術を台無しにしてしまっているように思えるのです。だって、下手くそな線の描き方一つ、神様は、その人に与えてくださったのですから。その、下手くそな線の描き方を何度も何度も我流で描き続けることにより、地上の芸術ではなく、より霊界の芸術と近づいていくのですから。(私が、アウトサイダーアートを好む答えがもう出てしまいましたね)そういう私も、アウトサイダーアーティストです。若い頃は、美術の学校に通いたいと切に思いました。しかし、歳をとって、霊天上界の方々と交信をするようになってからは特に、正規の美術教育を受けなかったことが逆に良かったと考えるようになりました。今となってはの話ですが。